安定的なサービス運営にはウェブエッジのような組織的なサポートが欠かせない
オンライン住宅ローンや不動産投資サービスを展開する株式会社MFSでプロダクト開発部長を務める大塚様は、「1→10」の組織フェーズに対応する開発チームの組織化を推進しております。支援前に抱えていた課題感や支援内容の満足度についてお話を聞きました。
<お客様情報>
会社名:株式会社MFS
設立:2009年7月(2014年10月株式会社MFSに商号変更)
本社:東京都千代田区大手町1-6-1 大手町ビル2階 FINOLAB
URL:https://www.mortgagefss.jp/company/
ウェブエッジの支援内容:デザイン〜コーディング支援
大塚様の業務内容と支援前に抱えていた課題
――大塚様の自己紹介と普段の業務内容について教えてください。
現在はプロダクト開発部の開発部長を務めています。開発チームはデザイナーやリサーチャーも含めた正社員のエンジニアが16名、加えて15名の業務委託メンバーで構成されています。開発部門は設立して1年余りと若いチームのため、組織化や業務の体系化などを整えています。
私のもう一つの重要な任務がチームメンバーのサポートです。全社員が参加する研修を実施したり、キャリアチェンジを希望する際にスムーズに移行できるようなサポート体制を整えたりすることに注力しています。
私は元々、フリーランスのエンジニアとして活動をしており、2023年7月から正社員として入社しました。私自身が周囲に助けられて成長してきたこともあり、ヒューマンマネジメントには特に注力しています。それもあり、コミュニケーションが取りやすい環境を作ることも目標としています。
――ちなみにフリーランスから正社員としての入社を決めた理由は?
MFSが個人よりもチームとしての成果を重視している点に惹かれたためです。チームとしてのコミュニケーションを大切にする環境のほうが、人としてもチームとしても成長できるということをこれまで経験で実感してきました。リーダーやチームメンバーとの良好な関係、相互のリスペクトが働きやすい環境で正社員として挑戦したいという思いが強くなりました。
フリーランスとして活動していた当時は、手を動かすだけでお金を稼ぐことができましたが、それだけでは満足できず、挑戦を続けてきました。社員や業務委託の関係を超え、若手とペアプログラミングで勉強したり、積極的にミーティングに参加して新しいアイディアを提案したりすることで自身が成長できたと振り返っています。
支援前の課題感:「1→10」の組織フェーズで専門性と安定性を持つ人材が必要だった
――弊社の支援開始前に抱えていた課題感を教えてください。
現在の組織の状況は、1から10のスケールアップを図るべき局面にあります。既存のサービスを洗練させ、新しく作り直す際に見落とされがちな部分を拾い上げ、次のタスクにどう組み込むかを考える必要がありました。
放置された問題点は必ず存在するため、それらを見逃さず、改善が必要な点を見極めることが大切になります。そのような部分に対して、チーム全体で意識を共有し、ビジネスサイドの要望を理解し、それに応じた形での開発を推進しています。
弊社がビジネスを展開する金融領域には法規制も関わってくるため、詳細な説明が必要な一方、一般の利用者にとっては、長い説明文が負担になる可能性があります。チームに加わっていただく際、専門的な領域のハードルを理解し、提供する情報を単なるテキストとしてではなく、独自のアイディアをもって表現できる方を求めていました。
お取引の継続理由:現時点で支援できること、ギャップを埋めるサポート内容が明確
――大塚さんが入社される前から支援させていただいておりますが、後任メンバーの契約を更新いただけた理由について教えていただけますか?
私が入社して部長に就任した際、ウェブエッジの大城さんがちょうど産休に入るタイミングでしたね。現在は後任の宮崎さんに支援頂いておりますが、契約更新時、大城さんに加わっていただいた当時の組織フェーズと更新時の状況はまったく異なりました。
会社が安定的に成長するためにはフリーランスの方の支援に加えて、専門性を持ちつつ安定して働ける人材の確保も開発組織のテーマでした。求められる予算や技術の要求、開発体制にも変化があります。
ウェブエッジさんのような組織的なサポートがあれば、例えば病気や事故で業務が低下した際も代わりの人材を迅速にアサインできるなどの計画が立てられると考え、契約を更新いたしました。
――引き継ぎ時、弊社からのサポートに関する満足度について教えてください。
宮崎さんが参画した際、彼女の能力と弊社が求める能力のギャップ、そのギャップを埋めるためのウェブエッジさん側のサポート内容が明確で、問題なく業務を進めることができました。
面談時は、スキル以上に、候補者の前向きな姿勢やキャラクターを重視しています。弊社の場合、知識のあるメンバーがいるため、わからないことが生じても時間をかければ解決できる環境があります。たとえば1週間で問題を解決し、次に2日や3日で成果を出すことができれば、それで問題ありません。
今後の展望:アプリ開発の内製化に注力していきたい
――貴社サービスの今後の展望について教えてください。
私たちのサービスには現在、「モゲチェック」と「インベース」という二つのサービスを展開しています。2023年10月には、モバイルアプリ版をリリースしました。「モゲチェック」は元々Webサービスと同様の内容を提供していますが、アプリ版では不動産物件選びから住宅ローン選択までの流れが一連となっています。
アプリでは物件を最初に見て、自分の収入に照らしてどのような家が適しているかを具体的にイメージできるよう設計されています。お客様が家を購入したいと思った際、金額を入力し、ローンの借り入れ条件を知ることができます。
「インベース」のアプリ版もありますが、こちらはWeb版と異なる客層をターゲットにしています。特に不動産物件への投資に興味があるお客様にフォーカスしています。内部のスコアリングシステムを利用して、投資可能な物件をエージェントに渡すプロセスをサポートしています。
今後はモバイルアプリを強化していきたいと考えているため、Webでの集客能力を活かし、若年層やまだ不動産投資を経験していない層に触れてもらい、将来的に私たちのサービスを選んでもらえるような基盤をつくっていく予定です。
――今後弊社に期待することについて教えてください。
Webサービスの現状維持をしながら、アプリ開発に力を注ぎ、経験豊かなデザイナーやエンジニアのサポートをいただきたいと考えています。アプリ開発は弊社にとって新しい挑戦であり、内製化に向けての話が進んでいます。その過程で協力していただける方がいれば、更なる価値を生み出すことができると考えています。
また、業務委託の方々には、進捗報告だけでなく、自身の成長に関する振り返りも含めて3ヵ月に1回更新してもらえると嬉しく思います。具体的に何がわからなかったのか、どのように問題を解決し、どうサポートが行われたかを共有することが重要です。業務委託の方々はチームメンバーには言いづらいことが多いため、このプロセスは特に重要だと考えています。
業務委託の方は真面目な性格の方が多いため、自分で何かを成し遂げたときの喜びや、できなかったことを学ぶ過程は大きな自信と提案への動機づけに繋がります。たとえ失敗しても、それを経験として次に活かせるようになれば、チームとしての活動の効率も上がります。
業務委託の方々の成長は目に見えにくいですが、それを明確に示すことができれば、他のメンバーにとっても刺激となります。特に弊社のようにベテランが多いチームでは、新しいことに挑戦する機会が少なく、成長や教育の視点が不足しがちです。
雇用形態にかかわらず、周りのメンバーの成長を手助けしつつ、互いに助け合うバランスのいい開発体制をつくっていきたいです。